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リーディング上位種牡馬の血統について(ディープ・キンカメ編)

JBISサーチ(JBIS-Search):国内最大級の競馬情報データベース

 上記のサイトでは、色々なことが調べられる、ここでは、今年のJRAリーディングサイアー上位種牡馬の血統について解説したいと思う。

 

1位 ディープインパクトアーニングインデックス1.91)

 父はサンデーサイレンス。まぁ、これは別に説明するまでもないだろう。

 ディープインパクトはアウトブリードの馬である。アウトブリードとは、つまり「インブリード」(クロス)の反対である。5代血統表で、同じ種牡馬の掛け合わせがない。

 母父はアルザオだ。アルザオの父はリファールである。余談だが、80年代の『優駿』には海外で活躍している種牡馬としてリファールが紹介されていた。リファールの父はノーザンダンサーである。サンデー系とノーザンダンサー系の配合で成功例は多い。

 ウインドインハーヘアの母はBurghclereである。イギリスの牝馬だ。Burghclereはブランドフォード系の牝馬である。ブランドフォード系といえば、日本にプリメロという種牡馬がいた。プリメロの仔がトサミドリやクリノハナで、ともに種牡馬としても成功した。ただこれは太平洋戦争が終わってすぐの話である。

 Burghclereの母がHighclereである。ハイクレア系といって、名門品系で、Highclereの子孫から活躍馬が続出している。ちなみに今年の日本ダービー馬であるレイデオロの母ラドラーダの祖母はウインドインハーヘアである。

 Highclereの父はQueen's Hussarという馬だ。フェアウェイ系といって、ファロスとフェアウェイの兄弟がいた。兄より優れた弟など居ない・・・ではないが、兄ファロスは、現在の血統論でもっとも重要な馬であるネアルコを出した。しかしながらフェアウェイも、兄ほどではないが、種牡馬として立派に活躍した馬の一頭である。日本では、ハロウェー産駒のタニノハローモア日本ダービーでアッと言わせたり、ソロナウェー産駒のテイトオータニノハローモア以前に日本ダービー馬になっている。いずれにせよ高度経済成長期の話ではあるのだが。

 

2位 キングカメハメハ(2.09)

 キングカメハメハは持ち込み馬である。マンファスというアイルランド牝馬が、キングマンボと交配して、日本でキングカメハメハを産んだ。今年、キングカメハメハは自身2頭目のダービー馬レイデオロを出した。その分ディープインパクトよりアーニングインデックスが上回っているのだと思う。

 父のキングマンボは、エルコンドルパサーの父としてもおなじみ。キングマンボはミスタープロスペクターの直仔である。ミスプロ系といって、現在の世界の血統潮流の主流をなしている一派だが、キングマンボはなんというかミスプロっぽくないと思える。

 キングマンボの母は、名馬ミエスクである。フランスを中心にG1を勝ちまくり、イギリス1000ギニー(日本の桜花賞にあたる)やアメリカのブリーダーズカップも勝っている。勝ったG1のほとんどはマイル戦であった。

 ミエスクの父はヌレイエフである。ヌレイエフはノーザンダンサーの直仔で、ヌレイエフ系という系統で呼ばれることもある。ちなみにキングカメハメハには、ノーザンダンサー4×4のインブリードが成立している。

 キングカメハメハの母はマンファスなのだが、マンファスの父がラストタイクーン、ラストタイクーンの祖父がノーザンダンサーだ。ラストタイクーン産駒は、日本では桜花賞馬のアローキャリーが目立つ程度だが、たとえばマルジュという後継種牡馬を出していて、これはサトノクラウンの父である。ちなみにラストタイクーンの母父はミルリーフだ。

 母系に目を転じると、祖母がPilot Birdという馬で、イギリスの繁殖牝馬だ。系統はトゥルビヨン系、つまり『異系』である。トゥルビヨン系の日本における代表種牡馬といえばパーソロンだ。どっちみち昭和時代の話になってしまうのだが、パーソロン種牡馬として非常に息の長い活躍をした。

 そしてマンファスの祖母がThe Dancerなのだが、父はグリーンダンサーグリーンダンサーの父はニジンスキーで、ニジンスキーノーザンダンサーの直仔であることくらいはおさえて頂きたいことである。