願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

シンボリルドルフ(その1)

 

馬なり1ハロン劇場 2017春 (アクションコミックス)

馬なり1ハロン劇場 2017春 (アクションコミックス)

 

 

馬なりハロン劇場』(うまなりいちはろんしあたー)というよしだみほ先生の競馬漫画があります。競走馬を擬人化したギャグ漫画(←基本的に)で、おそらくオグリキャップがまだ現役だった頃から発表されていたと思います。ぼくがこの漫画を知ったのは、まだ掲載誌の『週刊漫画アクション』が休刊する前だったと思います。

 よしだみほ先生は『馬なりハロン劇場』の他にも「漫画あるいはイラスト+エッセイ」という形態で多数の本を出されており、ぼくが競馬を知り始めたころは『馬なり』以外にその類の作品も耽読しておりました。そういえば最近グリーンチャンネルの「競馬場の達人」に出演されてましたね・・・・・・。

 よしだみほ先生はシンボリルドルフのファンだったそうです。シンボリルドルフと岡部騎手のコンビで競馬を知ったとか、たぶんそんな履歴だったと思います。

 

 当時、シンボリルドルフのファンは少数派だったようです。なぜなら、ひとつ上の世代にミスターシービーという三冠馬がいて、シービーのほうが人気があったからです。というよりも、シンボリルドルフが不人気だったのです。なぜか? 一言でいうと「強すぎてつまらない」。ミスターシービーみたいな、まるで劇場型リリーフピッチャーのようなスペクタクルなレース振りで勝つわけではない。いつも好位追走で抜け出す安定した勝ちっぷりが逆にアダとなって、「強すぎてつまらない」と言われていた。

 もっとも、ルドルフは「玄人好みの馬」とも言われていたとか。シービーの連対率が7割3分ぐらいに対して、ルドルフの連対率(国内)は9割3分3厘(15戦13勝)ですから、馬券で勝ちたいと思っている身には、むしろシービーのような劇場型クローザー的人気馬のほうが困る。

シンボリルドルフの4コーナー位置取りは?

 さきほどルドルフの戦法を「好位追走で抜け出し」と書きましたが、果たして事実はどうだったのか。

 

 とは言うものの、残念ながら旧3歳(現2歳)時のレースや弥生賞セントライト記念は、詳細なデータがネットに残っていない。ならば新橋のGateJに行って文献を調べればいいのですが、あいにくのところ今は東京に住んでいない。

 85年の日経賞も、詳細データはネットに残っていないのですが、明らかにあれは逃げ切りである。

 あの日経賞は公開調教だとして、辛うじて他のレース--みんなG1ですが--は、記録が残っていた。

 

 と思ったら、大半の馬の位置取りの記録は残っているのに、なぜかルドルフの記載がない。

 

 幸いG1に関してはレース映像は観られるので、ぼくなりに「4角でどの程度の位置につけていたのか」を検証してみることにした。

 

皐月賞

 ほぼ先頭

日本ダービー

 6番手

菊花賞

 5~6番手のイン

ジャパンカップ(3着)

 5番手

有馬記念

 2番手

天皇賞・春

 3番手

天皇賞・秋(2着)

 ほぼ先頭

ジャパンカップ

 5番手の外

有馬記念

 先頭

 

 

・・・・・・なるほど。

 本当に好位置からレースを進めて、勝っている。

 

 まさに教科書通りの乗り方で、特に中山では直線が短いことを意識してか、早めに前に出ている。

 日本ダービーは差し切りに見えるが、あれはルドルフが「まだ早い!」と我慢したのであって、ちゃんとダービーポジション(多頭数時代は、位置取りは先行集団のほうが絶対いい)につけている。

 直線を向いてまだ中団、というレースは、確かに皆無でした。