願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

2015年の夏アニメを振り返ってみる その3

WORKING!!!


【大要】ファミリーレストランの職場を舞台としたファンタジーアニメ。監督が大槻敦史から鎌倉由美にバトンタッチした。これで本作は3期全てで異なった監督が指揮をとることととなった。


【解説】3期がどうこうよりもシリーズ全体について。
キーワード:先行放送、レイアウト、キャラデザ、アニプレックス、10年代前半

 

六花の勇者


【大要】選ばれし6人の勇者の冒険を描くアクションもの……と思いきや、全然そんなことはなく、「偽物の勇者(七人目)は誰か?」という推理アニメの様相を呈している。


【解説】1話の映像が破格の完成度だっただけに、ガス欠が心配されたが……
 全く毛色こそ違いますが、『AMNESIA』(2013年)というアニメとダブるものが。
 まさか「七人目は誰か」で最後まで押し通すとは思ってもみませんでした。
 高橋丈夫監督は『ヨスガノソラ』といい、何というかとんがった映像を作りますね。
 大島ミチルの壮大な音楽と相まって(『鋼の錬金術師』(2003年)を思い出した)。
キーワード:ミステリー、高橋丈夫大島ミチル

 

オーバーロード

【大要】気づいたらネットゲームの世界に入り込んでいたネトゲ廃人が無双する、ライトノベル原作アニメ。


【解説】いわゆる俺つえー系の作品と言っていいでしょう。
キーワード:伊藤尚征、ギャグアニメ

 

 あんまり画面に緊張感がないのは、気のせいではない気がします。
 どちらかと言うとギャグアニメの雰囲気に近い。
 伊藤尚征監督は東映作品の印象が強い。『デジモンセイバーズ』とかね。また電撃文庫原作アニメの『イリヤの空、UFOの夏』のシリーズディレクターでもあります。『イリヤの空』は俺が唯一全巻を読んだラノベ、といっても4冊しかないのだけれど……。

【推しキャラ】クレマンティーヌ(悠木碧
 キャラ云々より悠木の演技力には舌を巻いた。

 

干物妹! うまるちゃん


【大要】真面目な気質のサラリーマン土間タイヘイと、彼の自宅に寄生する、表では完璧な女子高生を演じているが、帰宅するといろいろと残念になる「干物妹(ひもうと)」土間うまるの日常生活を描いた癒し系コメディ。OPの歌詞で内容が把握できる親切設計でもある。


【解説】キーワード:妹、第8話Cパート、癒し、太田雅彦、田中あいみ

 うまるちゃんだけでなくシルフィンや切絵も「妹」なんですよね。
 うまるちゃんの生態には、思い当たる節が観ているこちらがわもあるのではないでしょうか。つまりうまるちゃんと自分を重ねる。その意識はオタク的な度合いが強まるほど濃厚になる。
 第8話のCパートで「同じ出来事を異なる人物の視点から物語る」という手法を使ったのは、たぶん原作なりなのでしょうが舌を巻いた。
「癒し枠」としてのんのんびよりを陰に追いやった感すらあります。オタクの興味の移り変わりは早い。
 今期『空戦魔導士の候補生~』と同じく、前情報なしでOPのクレジットが出る前に監督が判ったアニメです。
 太田雅彦監督はそろそろオリジナル企画に関わりませんかね。
 あとうまるちゃん役の声優田中あいみが、ほとんど新人なのに演じ分け歌い分けを難なくこなしていて驚きました。81プロデュース所属なのね。


【推しキャラ】土間タイヘイ(野島健児

 

ToLOVEるダークネス2nd


【大要】長寿ハーレムエロコメ漫画原作アニメの第4作。ただし『ダークネス』の主人公は、ララの妹のモモである。


【解説】見えない。マジで見えない。5秒に一度パンチラ。
キーワード:シリアスとエロ、規制、原作、矢吹健太朗
 
 バトルシーンにまでお色気をねじ込ませて来る執念には驚嘆せざるを得ません。肝心のお色気シーンは白い光で見えないのですが……容赦なくパンチラを視聴者は見せられるのですが、思えば大槻監督の過去作品『れでぃ×ばと!』(2010年)も容赦なくパンツやら乳首やらが露わになる作風でした(視聴年齢制限番組)。
 
 矢吹健太朗が『ブラックキャット』を描いていた時、「この作者は可愛い女の子を描くのがいちばん得意なんだろう」という予感はありました。だから「週刊少年ジャンプ」で本作の連載が始まった時、原作をほかに置いて可愛い女の子の作画に専念するというのは全く意外ではなかったように振り返ります。

 

 僕が「週刊少年ジャンプ」を毎週買っていたのは『D.Gray-man』の連載が始まった頃までなのですが、その後ちょくちょく「ジャンプ」を読むときは『ONEPIECE』ではなく何とこの漫画から読み始めるのが習慣になっていた気がします。
 それにしても「少年誌にひとつはあるラブコメ」とはこの漫画は言えませんよね。ラブコメというよりエロコメなんだもの。

 

 あんまりアニメ自体について語ってないって? だって「見えない」んだもの……。

【推しキャラ】結城美柑(花澤香菜

 

GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり


【大要】『ラブライブ!』監督京極尚彦の新作として注目を集めた作品。銀座通りの「ゲート」を通して、自衛隊と異世界人が交流する。


【解説】キーワード:趣味と仕事、画面の異様さ、ED映像


【推しキャラ】ロゥリィ・マーキュリー(種田梨沙
 彼女のキャラクターデザインが面白いですよね。具体的に言うと、顔とか目とか。ED映像を観ると特徴がわかりやすいと思う。オーバーロードに似たような人格のキャラがいたような気がしますが、テュカとレレイのキャラデザが真っ当なだけにフェミニンな彼女の顔が際立ちます。