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願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

競馬の殿堂(その2)

セイユウグランドマーチス(1985年選定)

 セイユウは「アングロアラブ」という品種の怪物。実は日本競馬ではサラブレッドだけでなくアングロアラブの馬もけっこう最近まで走っていました。JRAでは90年代にアラブ競走が廃止されました。しかし一部の地方競馬では、その後もアラブ競走が継続して施行されていました。

 Wikipediaによると、セイユウはアラブ馬で唯一サラブレッドの重賞を勝った馬だそうです。基本的にアングロアラブサラブレッドより弱いとみなされていました。JRAにおけるアラブ競走最晩年の名馬は、ムーンリットガールでしょう。しかしムーンリットガールとても、サラブレッド相手では勝負になりませんでした。

 この他にも「サラ系」というサラブレッドの劣等品種みたいな存在がいます。いや、劣等品種は失礼か。ヒカルイマイはダービー馬だし、ヒカリデユール有馬記念勝って年度代表馬だし。実は大井競馬に『ゴーディー』というサラ系の馬がいます。ゴーディーの母はアングロアラブだそうです。

 

 グランドマーチスは障害競走の名馬です。

 ここで障害競走について説明しましょう。ひとことで言えば競馬版障害物競走です。障害専用のコースに障害物が設置されており、そこを飛び越えながら走るのです。現在もJRAで存続している競走形態です。障害競走ではない競走を平地(ひらち)競走といいます。

 しかしながら、障害競走は著しく陰が薄いです。大抵は、平地のレースで限界になった馬が、見切りをつけて障害に転向します。『みどりのマキバオー』でマキバオー菊花賞のステップに障害競走を走るなどといった事態は、現実ではありません。

 いわばほとんどの競走馬にとって、障害入りは「第二の馬生」の始まりであります。そりゃ知ってるよ俺だって、メジロパーマーが障害入りしてから平地に復帰したとか、ホクトベガが障害入りしそうになったとか。でもほとんどの障害馬は、平地競走での活躍をあきらめることになります。障害競走で活躍した馬を「名ジャンパー」と呼びます。

 ちなみにイギリスでいちばん国民的に人気がある競馬は、『グランドナショナル』という障害競走です。なんかグランドナショナルのときは国民的行事みたいな雰囲気になるそうです。

 ちなみにちなみに当然のごとく障害競走では落馬の頻度が高くなります。実際にJRA公式サイトで『中山大障害』や『中山グランドジャンプ』の映像を観てご覧なさい。いかに障害馬が落馬転倒のリスクを抱えているかがわかるはずです。

 JRAでは格下扱いの障害競走ですが、『中山大障害』や『中山グランドジャンプ』では、平地に勝るとも劣らない熱戦・激闘が繰り広げられることが多いです。

 というわけでグランドマーチスについて何も語っていません。ただ、障害競走で名を成した馬で唯一選出されているのがグランドマーチスなのです。

 最近の障害競走ですか? もうすぐ中山グランドジャンプの季節ですが、現在のJRA障害競走最強馬はオジュウチョウサンという馬です。おれはオジュウチョウサン結構強いと思うよ、過去の名ジャンパーと比較しても。言うてもゴーカイが引退したあたりからの知識しか持ち合わせておりまへんが・・・・・・。

 

 今回はアラブのセイユウ、障害のグランドマーチスという異色の名馬2頭を紹介しました。