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願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

馬券の種類について(枠連・馬連・ワイド編)その1

 単勝複勝に続きまして、「枠連」「馬連」「ワイド」を説明しようと思います。

 

枠連」から「馬連」に主役が交代し、「馬連」の脇役として「ワイド」が登場した。

 この「馬券の歴史」の流れをおさえてください。馬単・三連複が導入されるまで、馬券の売り上げのほとんどは「馬連」であり、「馬連」が導入されるまでは、馬券の売り上げのほとんどは「枠連」(ただし、当時は単に「連」とか「連複」と呼ばれていた)でした。

 

枠連(わくれん)

「枠番連勝複式」の略です。「枠単」という馬券が地方競馬にはあるんですけれども、中央競馬に「枠単」は現在ありません。

「現在」と但し書きしたのは、実は枠番連勝複式登場前のメイン馬券は「6枠連単」だったからです。現在の中央競馬は8枠制ですが、大昔は6枠制でした。まぁこういうのは軽く触れる程度でいいでしょう……。

 

 そもそも、「枠」とはなんでしょうか?

 

1-1 キタサンブラック

1-2 モーリス

2-3 ジェンティルドンナ

2-4 ロードカナロア

3-5 オルフェーヴル

3-6 ブエナビスタ

4-7 ウオッカ

4-8 アドマイヤムーン

5-9 ディープインパクト

5-10ゼンノロブロイ

6-11シンボリクリスエス

6-12ジャングルポケット

7-13テイエムオペラオー

7-14エルコンドルパサー

7-15タイキシャトル

8-16エアグルーヴ

8-17サクラローレル

8-18マヤノトップガン

 

 1995年~2016年に年度代表馬に選ばれた馬ばかりを集めたレースがあるとします。

 馬名の前の数字が「馬番号」です。日本競馬は現在最大18頭でレースを行っています。↑のような状態を「18頭フルゲート」と呼びます。

 そして、馬名の前の「馬番号」の前にある1~8までの数字、これが「枠番」です。

 つまり、枠連は、枠番同士の組み合わせを当てる馬券と言えます。

枠連」と「馬連」は、1・2着の二頭を当てる馬券です。ただし連複なので、着順は関係ありません。

 例えば枠連の場合、「1-2」を買ったとして、「1枠の馬が1着、2枠の馬が2着」「2枠の馬が1着、1枠の馬が2着」どちらでも当たりになります。

 ここで「同じ枠に入った馬同士のワンツーフィニッシュだったらどうするんだよ」と思われた方は鋭い。枠連では、「1-1」「2-2」といった、同じ枠番同士の組み合わせを買うことができるのです。これを「ゾロ目」といいます。

「ちょっと待って、キタサンブラック=モーリスやジェンティルドンナロードカナロア(『1-1』『2-2』)って、馬連と同じ原理じゃないの!?」

 こういうツッコミが入るのは当然でしょう。同じ枠に二頭入ってそのゾロ目で決まった場合、原理は馬連と同じです。

 しかしながら、「枠連のゾロ目」と「馬連」は違うとわたしは考えています。枠連の当たり目が最大で36通りに対し、馬連は最大153通りもあります。

「いや、それはわかるけどさ、ゾロ目の場合関係なくね?」

 たしかに。しかしながら、現実では、「枠連のゾロ目が出た時、馬連の配当よりも配当が高くなる」ケースを頻繁に目にします。わたしの目測では、八割五分ぐらい枠連のゾロ目のほうが配当が高くなっている気がするほどです。ちなみにわたしが初めて読んだ競馬入門書では、「枠連のミソはゾロ目を押さえること」と書かれてありました。

 

 そんな枠連なんですが、昭和の馬券の売り上げを支えた年齢層(つまり、枠連世代)が急速に人生から引退していき、売り上げがどんどん減っています。「楽天競馬」というサイトでは、地方競馬のレースにおける券種別の売り上げを見られるのですが、残念ながら枠連はほとんど売れておりません。

 廃止論が最も出る券種であり、将来は「枠連」という馬券が買えなくなる可能性もあることは覚悟しておいてください。

 

馬連(うまれん)

 正式名称は「馬番連勝複式(うまばんれんしょうふくしき)」。馬単と区別するために、藤代三郎さんのように、「馬複」と表現する人もいます。

「射幸心を煽る」という不透明な理由のため、「なぜ馬番で連勝馬券を売らないのか」という当時の論調にもかかわらず、JRAはなかなか馬番連勝馬券の発売に踏み切りませんでした。

 平成に入って、1991年に、ようやく馬番連勝複式馬券が発売を開始しました。ちなみに馬連が発売された最初の重賞レースは、1991年10月6日の「毎日王冠」だったそうです(ソースはJRA-VAN)。

 馬連が導入されてから90年代中盤までの時期は、ちょうどオグリキャップの人気加熱の余波で競馬人口がもっとも増えていた時期と重なっています。1996年有馬記念馬連総売上は718378444票!! この有馬記念の総売り上げ額は日本競馬史上(もしかしたら地球史上!?)最高の金額。なんと馬連の総売上だけでも、2016年有馬記念3連単総売上の約4倍!

 いわゆる「馬連時代」は2002年の春競馬まで続きました。僕がちょうど競馬を観始めたころで、中央競馬の売り上げの低迷が盛んに取り沙汰されていました。JRAは打開策として、段階的に3種類の新馬券を導入することを決断するのですが、その話はおいおいしていきます。

 

ながし・ボックス・フォーメーション

 ついでに、マークカードで馬券を買うときの注意点も紹介しておきましょう。

 

「青いマークカードや、赤いマークカードは、どんな時に使うのですか?」

 

 はい! 説明します!

 

・まず「青いマークカード」。これは、「ながし」馬券を買う時に使用するカードです。

 

「『ながし』って何ですか?」

 

 いい質問ですね。例えば、『Aという馬が絶対に2着以上に来る』と思ったとき、このAという馬を『軸馬(じくうま)』にします。次に、『Aは絶対に2着以上。あと2着以上に来るチャンスがあるのはBとCとDだけ』と思ったとき、当然馬連のAーB、AーC、AーDを買いますよね。これを「Aという軸馬からB・C・Dに『ながす』」と言います。

 この時、Aという軸馬の相手が10頭とか多すぎて、基本のマークカード(欄が8つしかない)に買い目を書ききれない場合があります。そんなとき、青いマークカードで「馬連ながし」にすれば、1枚ですみますよね。

 あと、青いマークカードの「相手」の部分に「全通り」というところがあるのに気づいたでしょうか?

 Aが軸だとして、この「全通り」マークを塗ると、「Aから出走全馬への組み合わせ」が買えます。馬連の場合、Aがらみの全通りを買えるということ。これを『総流し』といいます。18頭立ての場合17点ですから、つまり最低でも1700円かかります。リスキーな馬券ですけれども、もしA(軸馬)が人気薄だった場合、とんでもない万馬券を取ることができる可能性があります。

 

 ただし、青いマークカードには欠点もあります。それは、金額が一律になってしまうということです。『たとえ馬連でながすとしても、青いマークカードを使わず基本カードに金額を上下させてマークすべし』つまり、青いマークカードは使っちゃダメだよー、青いマークカードを使うと勝てないよー、と彼は主張しているわけですけれども、『青いマークカードを2枚以上使うべき』という論者もいるわけで…云々。この話は初心者にはあまり関係ありませんねw

 

 次行きましょう。

・「赤いマークカード」

 赤いマークカードには、「ボックス」の面と「フォーメーション」の面があります。

 

「ボックスって何ですか?」

 

 いい質問ですね! 

 例えば、「2着以上に入る馬は、A・B・C・Dの4頭しかいない」と考えたとしましょう。

 この場合、馬連を買うとしたら、何通り買うことになるでしょうか? ヒントは高校の数学で習った「場合の数」です。

 

「そんなこと言われても、高校数学なんか忘れてしまったし、すぐ答えられませんヽ(`Д´)ノ」

 

 すみません、無理もないですね。

 正解は、「6通り」です。

「2着以内に入る馬はA・B・C・Dの4頭しかいない」と考えたならば、馬連馬単のボックスを買うべきだと思います。馬単はまだ説明していないので、馬連に限定して話を進めます。

 赤いマークカードの「ボックス」の方に、「馬連」をマークし、ABCD4頭の馬番にマークしたら、「馬連4頭ボックス」を買うことになります。

 A-B、A-C、A-D、B-C、B-D、C-Dの6通りの馬連が、赤いマークカード1枚で買えるということになります。

 つまり、「ABCD4頭の馬連ボックス」を展開したら、上に列挙した6通りの馬連になるということです。ということは、馬連4頭ボックスを買うには、最低600円必要になるということです。

 また、青いマークカードと同じように、赤いマークカードでは、買う金額が一律になります。あと、ボックス買いをした場合の組み合わせの数は、赤いマークカードに書いてあるので、必ず確認しましょう。

 

 そういえば、馬券は最低でも100円単位でしか買えないって、今まで説明していなかったですっけ?

 現在は、馬券は最低でも100円単位でしか買えないようになっています。逆に言えば、100円玉1枚が何万円にもなる可能性があるということです。

 

「昔は違ったんですか?」

 

 いい質問ですね! 今日の中でいちばんいい質問です。

 例えば、かつてのウインズ新宿(昔はウインズというきれいな呼び名はなく、新宿場外とか呼ばれていた)では、馬券が1000円単位でしか買えなかったそうです。なぜなのでしょうか。たぶん、単勝複勝枠連(ほとんどの売り上げは枠連が占めていた)しかなかった時代なので、配当の上限が安く、100円単位で買うのが馬鹿らしかったんだと思います。

 しかしながら、馬券の種類の多様化により、近年になって、「3連単を10円単位で買うことはできないか?」という意見すら出てくるようになりました。なぜなら、3連単は買い目の数がどうしても多くなってしまうので、庶民が買い続けるのが辛い面があるからです。

 まとめると、時代の変化に伴って、「多額をどれだけ突っ込むか」から「少額をどれだけ膨らますか」に価値観が変わっていったのだと思います。

 

 話が脱線してしまいました。

 

「では、フォーメーションって何ですか?」

 

 馬連をフォーメーションで買うことは、あまり無いと思います。3連複3連単をフォーメーションで如何に買うか? の方向で研究がなされています。

 ですがここで、フォーメーションを使った、古典的な馬券作戦を敢えて紹介してみましょう。

 

『AB-XY』作戦

 

「お前、いったい何歳だよ!!」と周りのオッサンにド突かれそうですが、敢えてこの作戦を見直してみたいと思います。

 

 赤いマークカードのフォーメーション面なら、やり方は簡単です。

 まず、「1頭目」のところに、人気を集めている馬から2頭を選択して、マークします。

 そして「2頭目」のところに、人気薄の馬から2頭を選択して、マークします(ただし、あまりにも人気薄の馬でないほうがよい)。

 そうすると、「馬連」の場合、1頭目のところに置いた馬をA・B、2頭目のところに置いた馬をX・Yとすると:

 

「A-X、A-Y、B-X、B-Y」

 

 の4点買いになります。これが「AB-XY」作戦です。

 この方法には、

  • 安すぎるA-Bと滅多に来ないX-Yを省くことで、的中率・回収率のバランスがとれる

 というメリットがあるそうな。

「回収率ってなんじゃらほい?」と初心者の方はお思いでしょうが、要するに適度に当たるし当たっても損することがないよー、ということです。

 ほんとうに「的中率と回収率のバランスがとれている」かは別問題です。まぁ、全ての馬券術に言えることなのですが……。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 分量が多くなりすぎてしまったので

つづく