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願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

ノイタミナから遠く離れて~CX系アニメ考~ 1983年のフジテレビ

 80年代アニメのオープニング映像を集めた動画を観ていて、気づいたことがある。1983年から、オープニングが現代的になっているのだ。もちろんこれは、憶測に過ぎない。しかし例えば『未来警察ウラシマン』のOPを観ていて、何か感じないだろうか?

 ちなみに『未来警察ウラシマン』は、僕が小学生の頃、NHKBS2の「衛星アニメ劇場」で再放映されていた。まさか80年代前半のアニメだなんて思いもしなかった。もっと最近のアニメだと勘違いしていた。

 


未来警察ウラシマン OP

 

 そういえば、1983年は、東京ディズニーランドが開園した年だった。80年代前半/後半というくくりも野暮ったいのかもしれない。どうも1983年が現代文化のターニングポイントらしいような気がしてならない。

 

1983年に始まったフジテレビ系番組(抜粋)

  • オールナイトフジ

 

 フジテレビは、前年に続き、視聴率3冠を達成した。

 

1983年に始まったフジテレビ系アニメ

 

 特筆すべきは3点ある。

 

 まず、タイムボカンシリーズが土曜19:30分枠に枠移動し、新シリーズの『イタダキマン』が始まったものの、全20話で突き抜け、タイムボカンシリーズはあっけなく終焉してしまった。田中真弓は、「私がタイムボカンシリーズを終わらせてしまった」と涙を流したそうな。

 

 また、あだち充の漫画が、初めて連続テレビアニメとして放送開始した(『みゆき』)。アニメよりもED主題歌が有名になってしまった典型的な例ではあるけれども、キティ・フィルムが元請で作ったという点は強調に値する。

 おれ、このアニメ、アニマックスで時々観たことがありますよ……。

 

 そして『モスピーダ』と『ドルバック』である。他局の……いや正確には日本サンライズの「リアルロボット」路線に触発されたのか、80年代前半は巨大ロボットアニメの「ニュー・ウェーブ」が乱立している状態だった。

 日本サンライズは『聖戦士ダンバイン』『装甲騎兵ボトムズ』『銀河漂流バイファム』を発表し絶好調。サンライズ以外のスタジオも、『光速電神アルベガス』(東映動画)、『亜空大作戦スラングル』(国際映画社)、『超時空世紀オーガス』(東京ムービー新社)、『サイコアーマー ゴーバリアン』(ナック)と立て続けにロボットアニメを発表し、ますます活況を呈していた83年。

 そこでとうとうフジテレビが重い腰を上げることになった。83年秋の『機甲創世記モスピーダ』(タツノコプロ)と『特装機兵ドルバック』(葦プロダクション)の放送開始である。たしかに70年代後半にも、フジテレビは巨大ロボットアニメを作っていた。しかし『モスピーダ』と『ドルバック』は、明らかにそれらとは毛色の異なるものであった。