願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

電撃文庫原作TVアニメを勝手気ままに振り返る 第11回『灼眼のシャナⅡ』(前編)

 

  • 吉田一美
  • 池速人
  • 佐藤啓
  • 田中栄太
  • 緒方真竹

この5人は、坂井悠二の同級生である。このアニメでは貴重な、人間として存在している人間キャラだ。

そして、ぶっちゃけて言うと、僕はシャナと悠二を観ているよりも、この5人を観ている方が楽しかった。

 

吉田・池・佐藤・田中・緒方の5人は、主人公であるシャナと悠二を支える「土台」である……どころか、個人的な見解では、シャナと悠二を「食ってしまっている」。

 

  • シャナ-悠二(シャナ-悠二-吉田)
  • 池-吉田
  • 佐藤-マージョリー
  • 田中-緒方

こういう「ライン」が、出来上がっていく。

先程いった通り、僕はシャナと悠二以外の人間関係が好きだ。悠二を想う吉田さんに片想いする池ーーそういう構図にシビレた。田中=緒方の初々しくも素朴な関係を好ましく思った。

 

 

ところで、釘宮理恵である。

僕は、心の中では、釘宮理恵を「釘」と呼んでいる。種田梨沙を「種」と呼ぶようなものだ。

「釘」と呼んであげたほうが、かえって愛着がわく。

 

去年、AT-Xで再放送された『とらドラ!』を観ていて、釘宮理恵の最高傑作は『あかね色に染まる坂』の片桐優姫だとか今までは思っていたけれど、大河も悪くないな、と思った。

 

歳を取ると、若い頃に観ていたアニメがいとおしくなる。僕は、アニメファンとして、いい意味で「枯れて」きた。『とらドラ!』の再放送、竜児と大河を、まるで老人になったような心で、微笑ましくも懐かしく見つめていた。

この歳になると、大河というキャラを「あざとい」と思わなくなった。逆に、いい女じゃないか、とさえ思うようにもなった。

ただ、『とらドラ!』は、残念ながら、ヒロインの「実存」というような領域までには踏み込めなかった。もっとも、過去のテレビアニメも含めて、10代の少女の「実存」などという領域に踏み込んだ作品を観た試しがない。

まぁ、ある人は、『新世紀エヴァンゲリオン』に「実存」を見出すかもしれないし、『少女革命ウテナ』に「実存」を見出しているのかもしれない。このことは世代間ギャップという問題が大きく絡んでくるのだが、「実存」云々について詳しくは『とらドラ!』の回で語ってみようと思う。