願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

ノイタミナから遠く離れて~CX系アニメ考~ フジテレビという放送局(2)

かつて、「スター千一夜」という番組があった。フジテレビ開局から放送されていた番組で、帯編成(月~金)の15分番組だった。上の枠(19:30~19:45)に放送されていた「クイズグランプリ」とともに、フジテレビの看板番組であった。

 

ところが、1981年9月に「スター千一夜」は”完結”する。

背景として、前年に「クイズグランプリ」に先立たれていた。

・平日帯

・ゴールデンタイム

・15分枠

という要素は時流にそぐわなくなっており、平日の19時台後半枠は、取り潰された。

僕は、「スター千一夜」の”完結”、フジテレビの平日19時台後半枠再編成が、テレビ史のひとつのターニングポイントだったと思う。

 

なぜか。

開局から続く伝統と格式を持った番組を終わらせた。いわばフジテレビの”第2の開局”であった。そして”軽チャー路線”、”楽しくなければテレビじゃない!”的な空気が、テレビ界全体を覆っていく。「スター千一夜」の完結、翌年の「森田一義アワー 笑っていいとも!」の誕生から、ほんとうの意味でテレビ界の1980年代が始まったのだ。

 

それでは「スター千一夜」の後番組はなんだったのか。

水曜日に焦点を定めよう。すでに『Dr.スランプ アラレちゃん』(19:00~19:30)は81年春に放映を始めていた。水曜版「スター千一夜」の後番組は『うる星やつら』だった。ここにおいて鳥山明原作アニメ枠と高橋留美子原作アニメ枠がドッキングした。水曜日19時台はフジテレビのドル箱枠となり、多くの裏番組を潰した。

 

うる星やつら』の作風には、もはや「母と子のフジテレビ」的な思惑は微塵も感じられなかった。