願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

四方茉莉と一ノ瀬野乃

前回、「彼は『ひとひら』と『sola』に傾倒していた」と書いたけれども、彼はそれに若干の留保を加え、

「作品単位だと、どうしても魅力を書きづらくなる。僕は『誰が好きだったか』を書きたい」

彼は当時の手記を残している。

 

四方茉莉

「茉莉。

 能登麻美子

 最高の能登

 癒し。

 それでいて、成熟していて。

 これまでにはない能登。」

 

一ノ瀬野乃

「『ひとひら』は演劇アニメであるのが、まず好ましい。僕は主人公の麦チョコの成長よりも、一ノ瀬野乃と榊美麗の対立軸に惹かれる。野乃と美麗は、どちらもSadisticである。安易な人は、野乃を『クーデレ』と呼ぶだろう。しかし『クーデレ』は説明を簡便にする符牒にすぎないのだ。」

「今回の放送で、野乃と美麗が激論。はじめてこちら(東京)に来て、アニメを観て熱いと思った。やはり作劇とはこうでなければならない、原作も読んでみたい」

 

四方茉莉に関しては、声優論の域を脱していないし、一ノ瀬野乃に関しては、野乃自体ではなく、野乃と美麗の関係に傾斜している。

 

「そうだったね。若書きだったからね。

 野乃は基本サドだから、おっとりとした茉莉とは対照的だよね。

 気性が真反対で、同時期にそんな2人のキャラクターを交互に観られたのは幸せな経験だったかもしれない、『ひとひら』と『sola』が相乗効果を産んでいたんだと思う」

 

彼は、現在では、アニメ作品の評価よりも、キャラクターの「気性」に興味があるという。