願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

三人称で総括する東京でのアニメライフ 0 プロローグ

東京に出たら、アニメを観るものだと思っていた。不思議と自然にそう思っていたのだ。僕は高校時代、ほとんど新規のテレビアニメも観ず、声優のラジオも聴かず、『スクールランブル』を読んでいることすら同級生に隠していた。従来アニヲタだったことをカミングアウトするのが怖い、というよりもカミングアウトできないような環境だったのだ。オタクであることをさらけ出すことを極度に恐れていた。最近の流行りの言葉でいえば「スクールカースト」的な縛りが目に見えないかたちで僕を覆っていたのかもしれない。

 

ただ、高3になって、とあるクラスで『涼宮ハルヒ』のブームが起こり、風向きは徐々に変わっていく。

 

せっかく大学にストレートで受かったのに、テレビ神奈川ばかり観て、文化放送ばかり聴いていた。

 

今年度で東京を引き払うことになったので、東京でのアニメライフの総括をしたい。僕は2007年の春に上京した。忘れもしない、初めて東京で観た深夜アニメは『ひまわりっ!!』の最終回だった、なんてろくでもないアニメなんだと思った。

 

そんなことはいいとして。

今回は、一人称ではなく、三人称「彼」という手法を使いたい。一人称では、ただのアニメ作品の羅列に堕してしまう恐れがあるという直感。試しにやってみよう、三人称「彼」で。

 

 

ーーでは、「彼」は何を観ていたのかーー