願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

ノイタミナから遠く離れて~CX系アニメ考~ フジテレビという放送局(1)

 

ロングバケーション [DVD]

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 「ダウンタウンのごっつええ感じ」の最終回がいつだったか調べた。1997年11月2日だった。日曜日の夜8時、『世界名作劇場』や『中華一番!』が終わったあとに始まる番組だった。ダウンタウンが、当局と喧嘩して、「ごっつ」は打ち切られた。当時、大きな騒ぎになったので、比較的鮮明に覚えている。僕は最終回を観た。あまりにも精彩に欠けるコントが冗漫に進行し、あからさまに出演者サイドの退廃を象徴していた。

 

事実上の後番組は「ハッピーバースデー!」だった。しかし僕はこの番組を一度も観なかった。「ハッピーバースデー」の後番組は「笑う犬の冒険」、「笑う犬」シリーズは確実に観ている。ニコニコ動画で『はっぱ隊』が流行った時、「これだからゆとり世代は……」とか感じたけれど、僕もゆとり世代である。気持ちはわかる。「笑う犬」シリーズが終わったあと、『ジャンクSPORTS』が始まり、浜ちゃんが日曜20時枠に戻ってくる。だがしかし、僕はこの番組を、一度もまともに観なかった。

そのあとは知らない。

 

さて、僕の大好きな放映枠理論の出番である。

日曜のプライムタイムのフジテレビについて考えてみよう。

日曜21時枠

かつてこの枠では、「花王名人劇場」という名物番組が放映されていた。有名な『裸の大将』シリーズも、この枠で放映されたドラマである。関係ないが、僕はおにぎりが大好きだ。

 

フジテレビがお台場に移転する直前、関西テレビ製作で、悪名高き「発掘!あるある大事典」が始まった。あの事件は2007年年頭のことであり、皆が思っているより風化はされていない。とにもかくにも関西テレビが所有していた枠自体が返上され、あるある大事典は闇に葬られた。

 

その後の、この枠の混迷ぶりは周知の通り。

日曜22時枠

もう寝る時間である。しかしながら、うちの家庭は、テレビをつけながら寝る家庭であった。

この枠の特色は、ワイドショー色が強いということだ。「スーパーナイト」という番組から、うっすらと記憶にある。後枠として、22:00から「堂本兄弟」が3年ほど編成されていたようだが、僕はこの番組を一度も観なかったし、枠移動したあとの「新堂本兄弟」のほうが長く続いているから、万事OKであろう。

それはそうと、「スーパーナイト」の事実上の後継枠は、「EZ!TV」であった。以後、いくつかの番組が連なっていくが、コンセプトは基本的に変わっていないのだろう。すなわち、生放送のワイドショー色の強い番組。現在は、宮根誠司が司会を務めている番組がやっているらしい。

 

ところで、宮根誠司みのもんたと同様にとにかく嫌われ者で有名だが、もうテレビ局側になんの期待もしていないし嫌悪感も抱いていない僕からしたら、単なるテレビ司会者だ。

ただ、宮根誠司のコメントで、ひとつだけ強烈に印象に残っているものがある。ある日の「ミヤネ屋」で、子どもの自殺が話題になっていた。宮根は、「あとから思ってみれば些細なことだったということがありますしねーー」というようなことを言っていたはずだ。

これは、自殺の歯止めになるコメントである。僕は今から8年前、ひどい鬱になり、真剣に電車に飛び込むことを考えていた。しかし、あとから思ってみれば、ひどく些細な事に拘泥していただけだった。いま、8年前の鬱状態を振り返ってみても、なんにも思い出せない。一時の「死にたい」という感情など、そういうものである。だから自殺をしてはいけない。宮根のコメントはそっけないものだったが、今でもつらいとき不意に思い出す。いささか信じがたいことだが、あの宮根誠司が僕を救ってくれているのだ。