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願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

寿司屋で語る世界史・大航海時代の巻(2)

トロツキー3皿目:びんちょうまぐろ

ばふちん3皿目:コーンマヨネーズ軍艦

 

トロ「この回転寿司、いったい何種類、マグロとサーモンがあるんだよ…(; ・`д・´)」

ばふ「大トロがないよね」

トロ「薄利多売ってことか」

 

ばふ「『喜望峰』ってどこにあるか知ってる?」

トロ「たしか南米かアフリカ大陸のどっちかだっけ?」

ばふ「アフリカの最南端だよ。

 じゃあ、『喜望峰』を発見したのは誰か、知ってる?」

トロ「……ヴァスコ・ダ・ガマ?」

ばふ「惜しいっちゃあ惜しいかなあ。

 バルトロメウ・ディアスだよ」

トロ「バルトロメウ・ディアス!? そんな奴知らねえよ」

ばふ「君も知ってる人物の名前適当に答えたでしょ。

 高校の教科書にはちゃんと太字で書いてあるんだよ、バルトロメウ・ディアスって。

 高校世界史は、そこらへんが面白いよな。

 ヴァスコ・ダ・ガマコロンブス、マゼランは一般常識レベル。高校世界史Bの教科書は、そのレベルを超えた人物や事件が出てくる。

 知らないことを知るのは、最高に面白いと思わないか?」

 

トロ「おれは高校出てすぐに板前の修業始めた。板前になるのが既定路線だったから、学校の授業も真面目に聞いてなかった。

 アルファロメオ・ディアスだっけ?」

ばふ「バルトロメウ・ディアスな」

 

トロ「ヴァスコ・ダ・ガマぐらい知ってるよ。でも、ヴァスコ・ダ・ガマって、いったい具体的には何をしたんだっけ?」

ばふ「その前に、ヴァスコ・ダ・ガマがいったいどこの国の人だったか知ってる?」

トロ「……スペイン?」

ばふ「おっしいなー、ポルトガルだよ。バルトロメウ・ディアスポルトガルの人だよ」

トロ「ポルトガルって、サッカー”は”強いよな」

ばふ「そういうイメージが現代人には強いんだけど、ポルトガルがヨーロッパでいちばん繁栄した時期があったんだぜ」

トロ「あんな小さい国がか!?」

ばふ「まさに大航海時代だよ。バルトロメウ・ディアスヴァスコ・ダ・ガマが、大航海時代の先陣を切ったんだ」

トロ「ところで、スペインとポルトガルって首都が覚えにくいよな」

ばふ「スペインがマドリードで、ポルトガルリスボン

トロ「流石……」

 

インド航路の開拓は一種の国営事業としておこなわれ、それによって実現した香辛料の直接取引はポルトガルの王室に莫大な利益をもたらし、首都リスボンは一時世界商業の中心となった。

(『詳説世界史B』山川出版社 2015年度版 202ページより引用)

 

トロ「ポルトガルつえええええええ」

ばふ「すぐにスペインが巻き返すけどな」

トロ「それで、ヴァスコ・ダ・ガマが具体的に何をしたかっていうと……」

ばふ「インドに行ったんだよ、ポルトガルから」

トロ「ああ、それぐらいは思い出した。

 でも、あんな所(イベリア半島)からインドにどんなルート使って行ったのさ」

ばふ「そこでバルトロメウ・ディアスさんですよ。さっきも言ったとおり、バルトロメウ・ディアス喜望峰まで行った。ヴァスコ・ダ・ガマは、その喜望峰を回って、アフリカ大陸の反対側(東側)に出て、インド洋をわたって、カリカット(インドの都市)にたどり着いたのさ」

トロ「それって、すっげぇ大回りじゃねえの?」

ばふ「そうだよ」

トロ「地中海を突っ切るとかできなかったのかよ」

ばふ「いや、それは無理筋だろ。スエズ運河なんてなかったんだから」

トロ「仕方ないのか……もっと楽な方法はなかったのか」

ばふ「『もっと楽な方法』を考えた人はいたよ……皆がよく知ってる人物で」

 

(つづく)