願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

電撃文庫原作TVアニメを勝手気ままに振り返る 第3回『ブギーポップは笑わない』(後編)

 

 わたしの大学時代の知り合いに、「ブギーポップのアニメ化は失敗だった!」と断言している男がいました。彼は原作の熱烈な信者でした。

なぜ彼は、アニメ版『ブギーポップ』を失敗作だと思っていたのでしょうか。

例によって本編映像を観ていないので、彼の感情は汲み切れません。しかし、アニメ版のシナリオを収録した電撃文庫は中学時代に読んでいましたので、彼の気持ちも少しは分かる気がします。

というのも、アニメ版『ブギーポップ』は、原作とお話がまったく違うのです。

例によってWikipediaを参考にしてみましょう。

原作の『ブギーポップは笑わない』および『夜明けのブギーポップ』の後日談を描いたオリジナルストーリー。(下線部は引用者)

 たしかに宮下藤花や霧間凪は出てくるのですが、わたしの記憶だと、宮下藤花や霧間凪よりも、各話のゲストキャラが主人公だったような気がします。そしてその多くが、救いようのない結末を迎える。

シナリオを読んだ限りでは、ホラーアニメのような感触でした。

 

監督は、渡部高志です。そうです、第2回で取り上げた『フォーチュン・クエストL』で総監督だった渡部高志です。渡部監督は、この時点で『スレイヤーズ』シリーズ、『ロスト・ユニバース』、『フォーチュン・クエストL』、『ブギーポップは笑わない』にメインスタッフで携わっています。当時「ライトノベル」という言葉は浸透していませんでしたが、この時期から早くも、「ラノベアニメ=渡部高志」という印象の「芽」が出てきていたのです。