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願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

文学

『ディバインゲート』の第1話を観て考えたこと

ばふちん「本当は、素材が『ディバインゲート』でなくてもよかったのだけれど。 それでも、『ディバインゲート』の1話を観て、改めて考えさせられて、あたまの中で実を結びかけてることがあったので」 文学青年プーシキン「なんだい、それは?」 ば「アニメ…

五七五七七(5)

星屑の 間奏曲を 真夜中に 堂々と聴き 朝を迎える 朝もやの 寒さの中を かきわけて 目にうつるのは 東京砂漠 東京は 怖い街だと いつまでも 思いは消えず ただ朝もやに 朝もやの 狭霧の中を いかずちが やおら刺さるは 僕の妄想 妄想を 集めてできる 百貨店 …

五七五七七(4)

さきたまの 武蔵の森の 原っぱに バスローブだけ 巻いてうつ伏せ キュウリ売り 浦和の路を 練り歩き 駄菓子屋に咲く アカシヤの花 大宮の 時計の針を 確かめて 乗り遅れるな 乗り遅れるな 大宮の 時計の針を 確かめて 百貨店だけ ぶらぶら歩く さきたまの 西…

五七五七七(3)

焼飯の 薫り漂う 台所 家族で囲む 土曜の午餐 焼飯の 薫り漂う 台所 わたしの夢は 一家団欒 焼飯の 薫り漂う 台所 仄かに見えた 祖父の幻影 焼飯の 薫り漂う 台所 栞を挟む クロースの本 焼飯の 薫り漂う 台所 十五の春は 木漏れ日の春 焼飯の 薫り漂う 台所…

五七五(3)

寿司の皿 後先だけは 考えず ホッキ貝 炙ってあおる 苦い酒 白ワイン 葡萄のたぎり とくと見よ ピルスナー 飲み交わしたさ いなか山 門出なら 黒のヴルスト よく焼いて 意味のない ホットケーキを 腹に入れ 散文を 無視して齧る 葡萄の木 樫の木に 集う処女…

五七五(2)

マリア様 横目で流す ニーチェかな 教会に 継ぎ目を残す 聖トマス ルーテルの 鉄の学び舎 街中に 荼毘の空 アウグスティヌス 抱き抱え 信仰を 集めて揺れる 金の鐘 回心を つとめて記す すすき紙 この国に 耶蘇のけぶりが 匂い立ち 読みたきは 炎のような 回…

五七五七七(2)

彼の国の 言語の森が 響き合い あとに残るは 混沌一点 チェーホフの 戯曲の本を 音読し 包み込まれる 田舎街道 チェーホフと 『谷間のゆり』を 脇に入れ 引き裂いてくれ 俺のロジータ 仏蘭西の 揺籃に似た マラルメの からっぽだった 意味の素焼きを 仏蘭西…

五七五七七

草の葉を 集めて燃やす 神田川 風のなびきは アメリカひじき 詩集だけ ゴミの日に出す 月曜日 風のなごりは うたかたの日々 荒塩の 鱒の巨体を 抱きしめて ひたすら歩く 初秋のなかを 銀色の さかなの山を 釣り上げて 囲んで飲んだ 麦酒のなごり 釣り針が 汚…

五七五

運命を 背中にしょった 兎の眼 闇の奥 落ちてゆくのは 兎山 鹿が鳴く 鹿が鳴くなり 興福寺 奈良の道 踏みしだくのは 親子鷹 夜の奈良 汽笛の声も 消え入りて 鹿が跳ぶ やまとのきわに 跳んでいく 大和路を 激走するは 鉄の鹿 賽の目を 集めて最早 むしろかな…