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願いがいつか叶うまで

ひとりじゃない

疑問文(その1)

 

 

これはゾンビですか?1  はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫)

これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫)

 

 Is this zombie? (これはゾンビですか?

 

一般疑問文

be+主語(S)

Is this your bra? (これ、あんたのブラ?)

-Yes,it is.(そうよ。)

 

あるいは、

 

-No,it isn’t. You are rude.(違うわ。失礼ね。)

 

助動詞+S

Can she use kitchen knife well?(彼女は包丁がうまく使えますか?)

-Yes,she can.

 

あるいは、

 

-No,she can’t.But she can use her ax.(いや、使えない。斧だったら使えるみたいだけどね。)

 

 

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(1) (ガンガンコミックス)
 

 

Does/Did+S+動詞の原形

 

 例文

 

 Does she go to school by bicycle?(彼女は自転車通学ですか?)

-Yes,she does.

 

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 あるいは、

-No,she doesn’t.She has once been to school by her horse.

(いいや違う。なんでも彼女は馬に乗って学校に来たことがあるとか。)

 

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 Did you have a good time yesterday?(昨日は楽しかった?)

-Yes,I did.

<出典:チャート式新総合英語>

 

あるいは、

-No,I didn’t. It was her fault.(いいえ、楽しくなかった。あの女のせいよ。)

 

 

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☆☆☆

 何だか、自分の趣味丸出しの例文になってしまいました。

 おもしろ例文で売り出した単語集といえば『duo』ですよね。

 まぁ、単語集の話はいいとして、いまは文法の話でした。

 

 ポイントは、「答えを何で受けるか」でしょうね。

 

・Can+主語(S)では、canで受ける(ただ、助動詞+Sへの受け答えは、いろいろなパターンがあるようです)。

・Did/Does+Sは、did/doesで受ける。

 

 肯定/否定、どちらの場合も正確に押さえておきたいところです。

 次回は否定疑問文などをやる予定です。

否定文

 

基礎からの新々総合英語 (チャート式・シリーズ)

基礎からの新々総合英語 (チャート式・シリーズ)

 

 否定文

be動詞の場合→be動詞+not

 例文。

 

 He is not(isn’t) Takahiro Karasawa.(彼は唐澤貴洋ではない。)

 

助動詞+not

 

 例文

 

 I cannot(can’t)  ride a bicycle.(僕は自転車に乗ることができない。)

 

 You must not enter the girls changing room.(女子更衣室に入ってはいけない。)

 

don’t/doesn’t/didn’t

 

 例文

 

 I don’t know myself.

(僕は僕自身を知らない→自分のことがわからない)

 

  She doesn’t know my secret.

(彼女は僕の秘密を知らない。)

 

  I didn’t go to Ueno Zoo yesterday.

(僕は昨日上野動物園に行きませんでした。)

 

 

☆☆☆

 まぁ、このへんはちょろいですね。

 注意することは、

  • must not は「~してはいけない」という意味になる

 あとは、didn’tが具体的な日時を表す言葉(例文ではyesterday)を伴うことが多い(……はず)、ということぐらいでしょうか。

 

 ところで、例文はできるだけ刺激的な内容にすることを心がけていくつもりです(google翻訳さんの力を借りたのは秘密だ)。

英語文法ほど面白い科目もなかなかない!

 なにを隠そう、僕は英語の「文法」が大の得意でした。「単語」と「文法」は英語の基礎。異論はありません。僕は「単語」を覚えるのが大の苦手でしたが、「文法」を勉強するのは大好きでした(ちなみに、単語帳は『システム英単語』をメインにしていました)。

 

 ところで、「文法」といえば条件反射で『Forest』、という風潮になっているような感じがします(独断と偏見)。10年以上前のことですが、僕も学校で桐原書店の『ネクステージ』はやらされました。

 

 

総合英語Forest 7th Edition

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Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

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 でも『Forest』は使いませんでした。代わりに何を文法本として使っていたかというと?

 

 

基礎からの新々総合英語 (チャート式・シリーズ)

基礎からの新々総合英語 (チャート式・シリーズ)

 

  僕の学校で使っていたのは、↑のバージョンではなく、一つ前の『新総合英語』です。文法といえばチャート式でした(ちなみに数学の授業でチャート式は配布されませんでした)。

 

 で、その『チャート式 新総合英語』を僕はいまだに持っていて、愛着があるのです。Forestの真似をするのもつまらないので、基本的には『チャート式 新総合英語』に則って、文法講座をやっていきたいなあと思うわけです。

「檄!帝国華撃団」(ゲキテイ)

今週のお題「カラオケの十八番」

 

 

サクラ大戦 特別限定版

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 お題「カラオケの十八番」では、もう「いとしのエリー」で記事を書いてしまった。忘れていた、もうひとつ、「カラオケの十八番」があることを。

檄!帝国華撃団」、通称ゲキテイ。テレビゲーム『サクラ大戦』の主題歌である。

 なぜこの曲が僕の十八番なのか。それは非常に歌いやすい曲だからだ。そして歌詞が覚えやすかった。一番の歌詞は、もう暗記している。そういった意味でも歌いやすい曲であるといえる。

 

 そもそも、僕と『サクラ大戦』の出会いはいつだったんだろうか。もう覚えていない。

 はっきりと覚えているのは、「週刊ファミ通」に吉池マリアという『サクラ大戦』専門の編集者がいたこと、僕が「ファミ通」を読んでいた時期にドリームキャストで『サクラ大戦3』(主題歌は「御旗のもとに」)が発売されたこと、そしてほとんど同時期にキッズステーションで『サクラ大戦TV』が放送されていたこと、だ。

 

 

サクラ大戦TV DVD-BOX

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 もともと『サクラ大戦』のアニメ化は、OVAから始まった。地上波での連続テレビアニメの放映は、2000年の『サクラ大戦TV』(TBS)まで待たないといけなかった。ただし『サクラ大戦TV』は一部の地域でしか放映されず、田舎民はケーブルテレビで放映してくれるのを待たなければならなかった。

 僕の地域では、キッズステーションが観られるようになったのは2002年4月からだ。僕は中学2年だった。ほどなくして『サクラ大戦TV』が放映されたと記憶している。

 

 といっても、『サクラ大戦』に、それほど思い入れはないのだ。僕は1988年生まれである。年齢の話ばっかしやがって! と思ってもらうのは結構。この作品にほんとうに思い入れがある世代は、若くても80年代前半生まれの世代だと思うのだが……どうか?

 

 しかしながら、この「ゲキテイ」という曲は、非常に歌いやすいので、カラオケで重宝しているのである。多くのオタクが共有できる「神曲」のひとつだと思う。

「~だと思う」を伴わない文章って?

→「起きた」という事実だけを述べたツイート。セーフ

 

→「眠さが最高潮である」という状態を述べただけ。セーフ

 

→「ふみすむさん」というフォロワーが「早起きだと思う」という判断。おれの主観が混入しており、アウト

 

→「~されたい」という形の文章。願望を語っているだけなのでセーフ

 

→「自分にとってよい」と判断しているだけ。ぎりぎりアウト

 

→典型的な「~とは~である」構文。みんながそう思っているとは限らない。アウト

 

→「~しようと思う」構文。自分の予定を述べているだけ。「~だと思う」構文とは似て非なるもの。セーフ

 

江戸川コナンが「真実はいつもひとつ」と言っているのとは意味合いが違う。「自分が秋葉原で向かう場所はいつもひとつである」という意味合い。セーフ

 

→「~している」構文。事実を述べただけ。セーフ

 

→状態を表しているだけ。セーフ

 

→「半袖でいいくらい汗をかいている」という意味。「半袖でいいくらい暑い」という感覚が万人に妥当するかはわからない。一方、「汗をかいている」という事実を重視するとセーフになる。微妙。

 

→「~している」構文。セーフ

 

→「~という原因で~していた」構文。セーフ

 

→実はアウト。「難しいよなあ=難しいと思う」という記述自体が「~だと思う」を伴っている。このツイート自体が自家撞着。

1985年のフジテレビとフジテレビ系アニメ(前編)

 4年連続視聴率三冠王の年。

1985年に始まったフジテレビ系番組(抜粋)

 

 僕が生まれる3年前のことを書いている。

 なぜか、僕が直接体験しなかったことに惹かれる。

 生まれる前のアニメ、生まれる前の漫画……。

 僕は昭和63年生まれなので、生まれる前のアニメ、生まれる前の漫画は、「昭和の作品」である。

 昭和の作品だからといって、必ずしも古臭いとかそういうわけではない。

 他方、「80年代以前のアニメは今よりチャレンジ精神があって、今観ても新鮮だ。今のアニメは劣化している」という意見も、保守的に過ぎるのではないかと思う。

 たしかに、当時のアニメに思わぬ「新しさ」を発見して驚くことが多々あるのは、認める。

 しかしながら、過去の名作を持ち上げて「最近のアニメはダメだ」という意見にはついつい警戒してしまうのである。だいたい、「最近」とはいつなのだろうか? 21世紀に入ってからか? 2010年以降か? それとも『新世紀エヴァンゲリオン』が終わったあと(TV版最終話は1996年3月)のことを言っているのだろうか?

 たしかに、2017年現在放映中のアニメに、80年代以前のアニメ--例えば、1985年開始のテレビアニメならば、『タッチ』や『機動戦士Ζガンダム』だろうか--と比べ、劣っている点、というよりも、「欠落している」点があるのは、認める。

 しかし、2017年現在放映中のアニメにも、美点が備わっていないわけではないと思うのだ。『政宗くんのリベンジ』『ガヴリールドロップアウト』『セイレン』『うらら迷路帖』こういったアニメを「萌えアニメ」として断定するのは許す(そんなに簡単な問題では実はないのだが……)として、萌えアニメだから「断罪」するといった考えは、果たして許されるのだろうか?

 

 まぁ、こういった論争は、往々にして不毛なのだが。

 ひとこと付け加えるならば、『けものフレンズ』のような表現方法は、昭和のアニメにはなかったよ、ということである。

 

 どうやら、僕は、「論考」や「評論」や「批評」や「意見」や「提言」や「感想」etc……を書くのが、著しく苦手なようだ。

 それならば、僕に残された道は……「事実を述べること」しかないような気がする。

「当為」という言葉がある。ドイツ語のsollenの訳語で、sollen自体は、「~しなければならない」という意味である。

 僕は、「当為」的な文章、言い換えるならば、「~であるべき」「~すべき」という意味が込められた文章は書きようがないんではないか、と思う。

 つまり、「~である」「~だった」「~している」「~した」「~していた」、こういう形の文章しか、僕は書けないような気がするんである。

 そういった文章は往々にして、事実を淡々と並べた文章、過去の体験を自分語りする文章になりがちである。「事実」「体験」が、100%確実性があるものであるかは実にあやしい。

 しかしながら、「~であるべき」「~すべき」という文章は、往々にして、「ひと言多い」文章になりがちというのも「事実」であると僕は思う。

 ただの「憶測」ではあるが。

 

 話が脱線しすぎてしまった。

 1985年のフジテレビとフジテレビ系アニメの話であった。

 はたして、どういった「事実」を、僕は「取捨選択」していけばいいのだろうか。ひたすらその作業になる。

Wikipediaも捨てたもんじゃない! <記事に出てくる人物名を拾ってみよう>

 白井義男力道山今上天皇ジョン・F・ケネディパウロ6世、マイケル・ジャクソン、宮﨑駿、松井秀喜長嶋茂雄吉田茂細田守松田優作、水谷豊、石原伸晃矢追純一中畑清

 

Q:↑の人物は、すべて同一のWikipedia記事に出てきます。いったい何の項目でしょう?

 

A:「日本テレビ放送網

 

 Wikipedia日本語版の「日本テレビ放送網」の記事から人物名を拾ってみました。実は、正力松太郎その他人物名はまだまだ出てくるのですが、経営に関与した人物とアナウンサーを省いてみると、あら不思議!! これは……まるで、「戦後史」というか「ワールドワイド」というか、いくつもの分野のトップランナーが名を連ねています(ボクシング・プロレス・大統領・教皇・ポップス・アニメ・野球・政治・俳優・そしてオカルトーー)。

 

 さすがに日本初の民放テレビ局であるだけのことはあるなあと思いました。

 今回は以上です。

サザンオールスターズ「いとしのエリー」

今週のお題「カラオケの十八番」

 

海のYeah!!

海のYeah!!

 

  

 小学生の頃、サザンオールスターズのベストアルバム『海のYeah!!』が発売された。両親は旅行好きで、高速道路を走る車内でこのCDをよく流していた。

 僕は、当初、この楽曲を「笑ってもっとベイベー」だと勘違いしていた。サビのフレーズをそのまま楽曲の名前だと思っていたのである。

 

 その後、成長するに従って、「いとしのエリー」という題名を知り、この曲が邦楽史においていかなる位置を占めているのかを知り、この曲でサザンオールスターズが「NHK紅白歌合戦」(1979年)に出場したことを知り、高校生時代に東京旅行した時、渋谷のNHKアーカイブスまで出向いて、その時の「紅白」の映像を視聴し、今ではカラオケで熱唱する曲になった。

 

 僕にはこの曲は歌いやすい。かなりフラストレーションが溜まっているとき歌うと絶叫調になる。それでも喉を枯らしたことがない。サザンの楽曲の中で、よっぽど相性が良いのだろう。

 

 

10ナンバーズ・からっと(リマスタリング盤)

10ナンバーズ・からっと(リマスタリング盤)

 

 ちなみに、「いとしのエリー」が収録されたオリジナルアルバムは、↑のアルバムである。

『彼氏彼女の事情』1巻(単行本版)

 

 

彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)

彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)

 

 

やこぶそん「夕方にやってたアニメはたまに観ていたけど……」

ばふちん「アニメの話はまた今度。原作漫画の立ち上げからもう20年過ぎちゃったね……」

 

ば「やこぶそん君は、この漫画、読んだことある?」

や「NO」

ば「この漫画はね、こんな『書き出し』から始まるんだよ」

 

 私は 人の目に どう映るのだろうか。

 

や「うわーっ! (;´Д`)

 すごく印象的な始まり方だなあ!!」

ば「あのね、普段、『自分が人にどう観られているか』なんて、わからないじゃん? 確かなのは、『他人は自分が思うより自分のことを気にしてはいない』ということだけ」

や「心当たりがあるのね……」

ば「で、このモノローグが、主人公の『宮沢雪野』ちゃんのモノローグなわけですよ」

や「ああ、アニメじゃ素人みたいな演技だった気が--」

ば「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」

や「何すんだよ!! いってぇな!!!」

ば「榎本温子のことを悪く言うんじゃねえ!!

や「(;・∀・)あ……、榎本温子だったの、あの娘」

ば「そうだよ!! デビュー作だよ!!!!!!!!」

 

『見栄王』宮沢雪野

ば「『彼氏彼女の事情』ってタイトルなんだけどさ」

や「うん」

ば「『彼氏』は、有馬総一郎くんっていう男の子を指していて、『彼女』は、宮沢雪野ちゃんっていう主人公の女の子を指してるわけね」

や「そういや有馬って高校生がメインの話、アニメであった気がするわ」

ば「有馬~有馬~って榎本温子(雪野)が言いまくるんだよね。ちなみに有馬の中の人は鈴木千尋です。

 それはいいとして、さっきも言ったように、この漫画は宮沢雪野ちゃんのとっても印象的なモノローグで始まるんです。

 その前に言っておくことがあって、この漫画の舞台は”進学校”です」

や「男女共学なんだよね。どの高校をモデルにしたんだろう?」

ば「それはいいとして」

や「いいのかよ」

ば「いいんだよ。

 とにかく、”進学校”であることがポイントなの!

 主人公の宮沢雪野ちゃんは秀才かつ美人で、

「宮沢さんってすごいよね」 

「頭いいし」「性格いいし」「かわいいし」「優等生ぶったとこ全然ないし」

 と同級生に言われています。

 だがしかし!! これは世を忍ぶ仮の姿だったのだ!!

 雪野は、自分の家では『見栄王』を自称しています。自宅では、ジャージにハチマキ・眼鏡といった出で立ちで、素の姿をさらけ出している。

 

 ほんとは私は誰より人に尊敬されたりアコガレられたり特別扱いされたりちやほやされたり一番をとるのが大好きなだけ

 ……つまり、『見栄王』です」

や「なんか思い当たる節があるぞ……それって、ばふちんよ、お前のことじゃないか?」

ば「(゚∀゚)それ! それな!!」

や「(沈黙)」

ば「だからこの漫画は忘れられないんだよ! アニメも大好きだったぞ!! 雪野の『見栄王』に自分を重ねたんだよ!!

 ちなみにこのあとの巻でいろいろ登場人物増えるんだけど、1巻の時点では6人だけ覚えときゃいいぞ!」

 

  • 宮沢雪野
  • 有馬総一郎
  • 宮沢月野(雪野の妹。宮沢家の次女)
  • 宮沢花野(雪野の妹。宮沢家の三女)
  • 宮沢父(ヒロユキ)
  • 宮沢母(みやこ)

 

や「で、有馬くんはどこから出て来るの?」

ば「ほんとは、雪野は、自分が高校にトップ合格するものだと確信していたんだよ。

 ところが、雪野を凌駕する存在が居た! それが有馬総一郎!!

 学年総代(トップ合格者)として入学式に現れた有馬総一郎!!

 ここが彼女(雪野)と有馬の出会いだった!!」

や「なるほど。で、そのあとどうなるの? たぶん、雪野ちゃんが素の姿を晒さないと、話が進まないんじゃないの」

ば「その通り! ひょんなきっかけで、雪野の本性が有馬にバレてしまうのですが……」

や「o(´∀`)oワクワク」

ば「実際に1巻を読め!!」

や「( ゚∀゚)・∵. グハァッ!!

 じゃあ、貸して、1巻……」

ば「あたぼうよ」

 

 

※セリフの出典はすべて花とゆめCOMICS初版(1996年)より

中央競馬の「クラス」について ~3月4日の中山競馬のプログラムを読み解きながら~

 中央競馬には、こんな大原則があります。

 

「自分がいまいる『クラス』より下のクラスの相手とは戦えない」

 

「クラス」とは、一文字でいえば「格」のことです。クラスが下の馬が上のクラスに挑戦することを「格上挑戦」といいます。しかし、↑の「大原則」の通り、「格下いじめ」はできません。

 

 中央競馬の「クラス」は、

  • オープン
  • 1600万下(準オープン)
  • 1000万下
  • 500万下
  • 未勝利

の5つです。

「ちょっと待て! 『新馬』はどうなるんだ?」というツッコミが当然入ることでしょう。お答えします。現在の中央競馬は、新馬戦で負けた馬は強制的に「未勝利」に入れられます。新馬戦を勝った馬は「500万下」に入れられます。

「ちょ、ちょっと待った! 例えば『函館2歳ステークス』の場合はどうなるんだよ!?」

 いい質問ですね。(;´∀`)

 実は、2歳馬のクラスは、いわゆる「夏競馬」の間は、「未勝利」と「オープン」だけです。

 9月の中山・阪神開催から、徐々に「2歳」「500万下」のレースが増えていきます。去年は9月中山初日の「アスター賞」が、世代最初の500万下競走でした。

 ですが原則2歳の1勝馬は「500万下」です。公式映像の実況でも「2歳の『1勝馬クラス』」と言ったりしますね。

 JRA公式では、いちおう「新馬・未勝利」とひとくくりにしておりますが、「新馬」というクラスは生涯一度の「新馬戦」のときだけです。

 

 ちょっとここで寄り道して、競馬番組(テレビ番組のことではありません)--というよりも、一日のレース構成について。

 この記事を書いているのは3月4日(土)です。中山競馬がやっています。きょうの中山競馬のタイムテーブルは、次のようになります。

 

  • 1R 未勝利(牝馬
  • 2R 未勝利
  • 3R 未勝利
  • 4R 新馬(別名メイクデビュー)
  • 5R 未勝利
  • 6R 3歳500万下
  • 7R 4歳上500万下
  • 8R 4歳上1000万下(牝)
  • 9R 黄梅賞(3歳500万下)
  • 10R スピカステークス(4歳上1600万下)
  • 11R オーシャンステークス(4歳上オープン、GⅢ)
  • 12R 4歳上1000万下

 

 このプログラムを、読み解いてみましょう。

 まず、午前中は1Rから4Rまでです。

 1Rから3Rまでの未勝利戦は、ダートの未勝利戦です。さらに、1Rは牝馬限定戦であります。

 なぜ初っ端に牝馬限定戦を組むのか? 言ってしまえば、「メンバーがいちばん『しょぼい』」からです。1Rと3Rは「ダート」「1800m」という点は共通しています。しかしながら、男尊女卑というわけではないんですけれども、一部例外を除いて牡馬より牝馬のほうが弱いのです。

 ということは! 逆に、同じ条件の牝馬限定戦があるのにわざわざ牡馬との混合戦に出てくる牝馬は、「狙い目」といえないでしょうか?

 話を戻します。浦和競馬のアナウンスで「興味ある番組をたくさん取り揃えて~」とかオバちゃんがしゃべっていますが、JRAも、より「ファンの興味がわく」ようなレースを後に持っていく傾向にあります。なので、注目度が低いダートの未勝利戦が午前中に追いやられるのだと思います。「馬券プロ」と呼ばれる方には「ここで稼ぐ」人も多いようです。でも、素人であるわれわれには関係ありません。

 さて、4Rは新馬戦です。といっても、「年明け3歳」の「3月」の新馬なんて、ろくなもんじゃありません。世代最後の新馬戦がもう迫っている時期です。

 年明けデビューで大レースを勝った馬はそりゃ沢山いるでしょうよ。でも、そういった馬はだいたい晩成傾向になります。

 モクレレという、ディープインパクトアパパネの子ども(つまり両親が三冠馬)が、2月の東京競馬でデビューしました。この時の新馬戦は6Rに組まれていました。やはり、JRAが「多くのファンの注目を浴びる一戦」と捉えていたのだと思います。昼から競馬場に来る人は多いですから。ちなみに、モクレレは6着に敗れた挙句ケガをしてしまいました。

 きょうの新馬戦は4R、ダートの短距離戦であり、ファンの注目度は高くありません。

 

 さて、5Rから午後の番組になります。5Rも未勝利戦。ただし芝です。中央競馬では長い間ダートが芝よりも格下とみられてきたのです。大レースに直結するのは芝の未勝利のほうでしょう(ただしこの日の芝未勝利はメンバーがしょぼく、スターライトブルーという馬が圧倒的一番人気でしたが、3着に負けてしまいました)。

 さっきも言った通り、この時間帯から競馬場の人が増え始めます。

 6Rと9Rに3歳限定の500万下が組まれています。これも注目度がより高い芝レースを後のほう(9R)に持ってきています。ちなみに9Rのほうは「特別戦」であり、賞金が高くなります。特別戦は、前もって「特別登録」をしなければなりません(重賞に出たい馬も)。特別登録馬は日曜の17時頃に発表されます。それを受けて「週刊競馬ブック」「週刊ギャロップ」に特別登録馬の表が載るわけです。

 7Rは4歳以上500万下です。おそらく午後の番組のなかでいちばん注目度が低い番組でしょう。この条件から上に登っていく馬はあまりいないからです。また、地方競馬からの転入馬(いわゆる「マル地」)は、ほとんどがこの条件のダート戦から転入します。地方競馬に詳しい人はそこを狙うと言われています。とにかく展開とか、転入馬の存在とかが絡み合って一筋縄ではいかない条件です。

 8Rと12Rが1000万下です。大レースが行われる時期になると、最終レースはほとんど1000万下です(GⅠデーの競馬場は別)。ところで、「なぜメインレースの後にもうひとつレースがあるのか」という疑問に、僕は答えられません。ボートレースや競輪だと、優勝戦/決勝戦は最終レースになりますよね。でも競馬は違います。メインレースでしこたまやられた人が、最終レースで取り返そうとするのが世の常です。しかし大抵は傷口を広げて「おけら街道」をトボトボと歩くのです。

 10Rが「準メイン競走」になります。1600万下なので、格が2番目に高いです。通例1600万下は、「○○ステークス」と名の付いた特別競走になります。個人的には、1600万下の出馬表を見て、ようやく各馬の個性がイメージできるかなといった感じであります。

 11Rが「メインレース」です。その日いちばん注目度が高いレースが11Rに組まれます。この日はオーシャンステークス、重賞競走です。ちなみに重賞競走の由来はもともと欧米の「パターンレース」から来ています。回を「重ねる」から「重賞」なのであって、重要な賞という意味ではありません。

ブロガー歴10年目、でもーー

お題「ブログをはじめたきっかけ」

 

 実は、はてなのお世話になって10年目である。最初ははてなダイアリーからのスタートだった。idも今とは違っていた。偶然膝下にロラン・バルトの『物語の構造分析』が転がっていたので、barthes(バルトのフランス語表記)+バルトが死んだ1980年ということで、barthes1980というidにした。

 一寸、ダカールで演説するシャアの気分である(分かる人には分かる)。

 ある先輩に勧められてはてなダイアリーを始めた。「なんでも好きなことを書いて下さい」と言われた。できるだけ日記スタイルで書こうとした。

 でも、その頃、僕の頭の中の容器はカラッポだったから、じきに何も書くことがなくなった。実のある文章も書けなかった。同級生に「お前のブログ大したこと書かれてないよな」と言われた。事実なので、特に腹を立てもしなかった。

 

 2010年からTwitterを始めた。これは面白いぞと思った。僕は自分を売り込んだ。こんなツイートが流れてきた。「今期のテレビアニメのレビューを募集しています」。僕は『オオカミさんと七人の仲間たち』というアニメに対する低評価が許せず、募集に応じ、『オオカミさんと七人の仲間たち』に10点満点をつけた。

 ただ、僕の想像と違ったのは、志願したサークルが主にFC2系ブログの集まり(ウェブリブログの方も居られたが)であったことで、はてなダイアリーオンリーだった僕は明らかに異種混合物であった。

「腐ったミカンの方程式」という言葉が流行ったのを知っている世代はもうおっさんなのだろう。これは『3年B組金八先生』が初出のいわば……バズワード(?)である。どういう意味かというと、ミカンがたくさん入っている箱にひとつだけ腐ったミカンを入れると、全部のミカンが腐ってしまう、こんな原理だ。ドラマの放映時は校内暴力がBUZZって(?)おり、不良分子を「腐ったミカン」に例えるのもそれなりに説得力はあった。

 俺が気づかなかった致命傷。それは、俺が志願したサークルにおいて、俺が「腐ったミカン」だったということだ。他のミカンを腐らせないためにはどうする? 答えは決まっている、「腐ったミカン」を駆除するしかない。

 

 サークルを追放された僕は、はてなダイアリーを独力で伸ばそうとした。だが、初めてBUZZった記事のはてブコメントの辛辣さに耐えきれず、リアルで胃を悪くした。同人誌からも戦力として依頼は来るには来ていた。だが、それも今は昔であり、自分の尊敬していたアニメクラスタのアカウントをブロックしたりリムーブしたり、自分と関わりがわりと深かったアニメクラスタのアカウントをブロックしたりリムーブしたりミュートしたり~の繰り返しで、ほとほと疲れ果ててしまった。

 

「改名」の機運が高まってきた。前から「ばると」でエゴサーチしても同名の別のアカウントの方が何人もいたし、1980年生まれと勘違いされることも何回かあった。僕はロシア文学専攻だったので、bから始まり、より自分と関わりが深いbakhtin(バフチン)と1988(自分の生年)の組み合わせで「bakhtin1988」と改名した。そしてこのブログ「願いがいつか叶うまで」を作った。あれから一年はとうに過ぎた。

競馬にはこんな戦法がある! 最低限覚えてほしい4つの戦法+α 「逃げ」

 馬には「脚質」がある。競馬ファンの常識です。では「脚質」とはいったいなんでしょうか?

 

 実は、長年競馬を観ていても、「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」といったそれぞれの脚質の種類は知っていても、「脚質」の定義について説明できる自信が僕にはありません。

 

 それくらいややこしい領域なのです、「脚質」というものは。

 でも、「これだけ覚えてください」という「脚質」が4つあります。「脚質」というややこしい言葉を使わずに、「レースを走る馬にはこんな戦法があるよ」と言ってしまったほうがいいのかもしれません。

 

 では、「最低限これだけは覚えておきたい」脚質(ないし戦法)をこれから説明しようと思います。

 さきほど「これだけ覚えてください」が4つある! と書きましたが、「プラスアルファ」として、もう1つ紹介しようと思います。それは「まくり」です。

 

逃げ

 レース序盤から先頭に立ち、そのままリードを保とうとする戦法。

 

 この戦法を得意とする馬のことを「逃げ馬」と呼びます。

 ここで「なぜ逃げ馬になるのか~」という説明が必ず競馬指南書には書いてありますが、あえて割愛します。

 

 競馬は、最初の数百メートルで位置取りが決まります。その時に先頭に立っている馬が、「そのレースにおける」逃げ馬です。

「そのレースにおいて」逃げている馬は、通常1頭です。まれに、競り合いが続いて、2頭の馬が並走状態になる、あるいは2頭でぶっ飛ばして他の馬を(途中までは)ぶっちぎることがあります。実戦例を挙げます。

 


「A」では、ダイタクヘリオスが失速し、メジロパーマーが逃げ切り勝ちをおさめました。片方の馬が失速したものの、もう一方の馬が勝ったケースです。

「B」では、長距離に渡ってローエングリンゴーステディが競り合い続けたため、異常な超ハイペース(「ペース」については後々説明することになります)となり、二頭ともブッ潰れて大惨敗を喫しました。つまり、「共倒れ」のケースです。

「C」では、クィーンスプマンテテイエムプリキュアが二頭で後続を大きく突き放したものの、ペースはさして上がらず、そのまま直線に向いても大差をつけて逃げまくり、本命馬ブエナビスタは追い込み届かず3着、クィーンスプマンテ1着、テイエムプリキュア2着、大波乱になってしまいました。これを俗に「行った行った」と言います。つまり前に行った二頭でワンツーフィニッシュというパターンです。

 

 そのレースにおいて逃げる馬が一頭の場合、俗に「単騎逃げ」と言います。人気薄の馬が「単騎逃げ」で穴を開けるというパターンは、穴レースにおける代表的なパターンのひとつです。また、一頭が後続を引き離す「大逃げ」を打って、そのまま残ってしまうという決着がたまにあります。実戦例をふたつ挙げます。

 

 

 両方とも、他の人気馬が後方で「牽制」しあい、その間にアドバンテージを広げた穴馬が、そのまま逃げ切ってしまったパターンです。ネコパンチの日経賞は比較的最近であり、某テレビ番組でも取り上げられたので、ご存知の方もおられると思います。

 

 競輪を知っておられる方は「トップ引き」とか「先頭固定競走」という用語をご存知でしょう。現在の競輪は「先頭固定競走」であり、選手ではない誘導員がペースメーカーになり、他の選手を引き連れます。なぜかというと、先頭を走る選手は風圧の影響を受け、著しく不利になるからです。

「ならば、競馬で先頭を走る『逃げ馬』も不利じゃないの?」と思われる方がいらっしゃるでしょう。原理的にはそうかもしれません。

 しかし、実は、「そのレースで逃げた馬」の単勝回収率は、100%を超えています。つまり、そのレースで逃げる馬を当てることさえできれば、儲かったも同然なのです。

 ですが、「そのレースで逃げる馬」を当てることは、至難の業と言っていい。前走で逃げた馬が今走で逃げる保証はどこにもありません。むしろ前走で逃げなかった馬が逃げることのほうが多い。

(「このレースで逃げる馬」を当てる最大のヒントは「枠順」だと思うのですが、必ずしもインコースに近いほうの枠にいる馬が逃げるとは限りません。大外枠の馬が逃げるというケースは比較的多く目にします。)

 

 ところで、競馬には「強い逃げ馬」(A)と、「ツボにハマったら強い逃げ馬」(B)がいます。強いのは前者のほうです。

 

代表例

A:ミホノブルボン

B:ツインターボ

 

 90年代前半の二頭を挙げてみました。

 ミホノブルボンは、最近亡くなったことでニュースになりました。ブルボンは逃げて重賞を4連勝(しかもその中には皐月賞日本ダービーが含まれている)した「強い逃げ馬」の代表格。史上最強馬に挙げる人もいるほどの能力の持ち主でした。

 ツインターボは、中央競馬で22回走ってなんと全レース逃走。しかしそのうち5勝しかしていません。勝鞍もGⅢが最高で、有馬記念などで超大逃げを打ったもののあっさり4コーナーで大失速したことが未だにネタになっている始末です。しかしハマった時はGⅠ馬にも圧勝するという強さを発揮していました。個性派ホースの代表格であり、未だに人気が衰えません。

スマホで記事を書いてみた!

 果たして、ボロボロの僕のスマホで記事が書けるかどうか不安でした。
 しかし、google日本語入力をインストールしたことで、前よりはるかにスマホでの文字入力がやりやすくなりました。
 これからは、スマホでもガンガン記事を投稿してみたいです。


テスト入力

 しげみの中の鳥たちよ、
 なんとおまえたちの歌は
 あからむ森にそって舞うことかーー
 鳥たちよ、急げ!

~ヘッセ「秋」 高橋健二訳 より~

競馬の殿堂(その1)

 東京ドームに隣接している野球殿堂博物館に行かれた方はいるでしょうか? 僕は通算で10回くらい行ったかな。地下に降りていくと、野球殿堂入りした人間のレリーフが両側の壁に飾られているフロアがあります。レリーフの下部には、日本語と英語で紹介文が書かれています。例えば長嶋茂雄さんならば、「日本プロ野球史上最高の三塁手~」(うろ覚え)という書き出しで日本語文は書かれていますが、英文のほうにちゃっかり「National Hero」と記されているのは、あんまりもあんまりではないかと思う面もありますけれども、やはり長嶋さんのレリーフの場所に行くと、つい気分が高揚してしまいます。

 話が脱線してしまいました。JRA東京競馬場の中には、「競馬博物館」という施設があります。「競馬博物館」の一角に、競走馬のブロンズ像が飾られているコーナーがあります。そこが「競馬の殿堂」です。競馬の殿堂は、野球殿堂の競馬バージョンとたとえるのがわかりやすい気がします。だからあえて野球殿堂博物館の話を冒頭で出したわけです。

 

 本題は「顕彰馬」です。「顕彰馬」とはなんぞや? と思われた方もいるかもしれません。大丈夫です、僕も競馬にのめり込み始めた中学時代は、「顕彰」という漢字が難しすぎて、その「顕彰」という言葉の意味もわかっていませんでした。

 実は、今も僕は、「顕彰馬」の「顕彰」という単語の辞書的な意味がうまく説明できません。殿堂入りした馬のことを「顕彰馬」と呼んでいるんですが、競馬ファンとして慣習的に「顕彰馬」という概念を把握しているにすぎない、つまり、「顕彰馬」とは競馬サークル内だけで通じる暗号のようなもの……云々。

 回りくどい説明はいいでしょう。「顕彰馬」=「殿堂入りした馬」という認識でいいと思うんですよ。ちなみに地方競馬でずっと走っていた馬は顕彰馬の中にはおりません。地方競馬地方競馬で独自の表彰があるのですが、詳細は割愛します。

 顕彰馬の資格を剥奪された馬はいままでおりません。つまり殿堂入りすると永久に顕彰馬でいることができます。顕彰馬の大半はもうこの世にいません。顕彰馬は競馬ファンそれぞれの心の中にいるのです。そして、競馬ファンは未来の世代に名馬のことを語り継いでいく「使命」があるのです。

 ゴタクはいいから顕彰馬を教えろって? はい、一回リストアップしてみましょう。

 

顕彰馬(現在、計32頭)

 クモハタセントライト、クリフジ、トキツカゼトサミドリトキノミノルメイヂヒカリハクチカラセイユウ、コダマ、シンザンスピードシンボリタケシバオーグランドマーチスハイセイコートウショウボーイテンポイントマルゼンスキーミスターシービーシンボリルドルフメジロラモーヌオグリキャップメジロマックイーントウカイテイオーナリタブライアンタイキシャトルエルコンドルパサーテイエムオペラオーディープインパクトウオッカオルフェーヴルジェンティルドンナ

 

 

 実は、これは選ばれた順ではありません。昭和の馬だけど平成になって選ばれた馬もいます。選考された時系列順にグループ分けをしてみましょう。

1984年選考グループ

 いわば競馬における「オリジナル10」です。ですが、クモハタトキツカゼトサミドリがどんな馬だったかなんて、僕説明できません。時代があまりにも古すぎます。ですけれども、それ以外の7頭については説明できます。それくらい偉大な存在なのです。

セントライト

 日本競馬初の三冠馬です。もっとも、この馬の現役時代は三冠馬なんて言葉はありませんでした。この馬が皐月賞日本ダービー菊花賞を全部勝ったのは1941年、つまり真珠湾攻撃の年でありました。まだ日本中央競馬会が発足していなかったころの馬です。 

 ところで、JRAの公式サイトでは、セントライトの「主な勝鞍」を「皐月賞、ダービー、菊花賞」としていますが、これはどうなのでしょうか。手抜きじゃありませんか? なぜなら、東京優駿日本ダービーのことを単に「ダービー」って書いてありますし、皐月賞菊花賞は当時レース名が別の名前だったのに、迂闊にも「皐月賞」「菊花賞」と今の呼び名”だけ”を記してあるからです。

 愚痴はこれだけにしましょう。プロ野球で言えば中島治康みたいな存在の馬です。非常にわかりにくいたとえで申し訳ありません。

 今は「日本競馬初の三冠馬」という事項だけを覚えているだけでOKです。

 

クリフジ

 牝馬(メス馬)にして、日本ダービーと現在の菊花賞を勝った馬です。京都で開催された優駿牝馬オークス)も勝っているので、変則三冠馬といわれることもあります。「あれ、オークスって東京競馬じゃないんですか?」いい質問ですね。当時は競走体系が今と著しく異なっていたのです。この馬はセントライトの2歳下で、戦時中に走っていた馬です。競走体系が違うのも致し方ありません。

 僕の亡くなったおじいちゃんの世代が現役時代を知っているか? レベルの時代の馬なので、どのくらい強かったのかわかりませんが、「とにかく激強だった」という証言がたくさん残っています。たぶん、セントライトよりも強いです。11戦11勝の無敗馬で、全レースがワンサイドゲームだったようです。牝馬とか牡馬とか、性別という枠を超えて最強馬です。

 そして僕みたいな若造がなぜクリフジの情報を知っているかというと、『優駿』(JRAの広報誌)やグリーンチャンネルの競馬番組で盛んに取り上げられていたからです。セントライト以上に異常な存在だったことは間違いないです。Wikipediaには「年配の競馬ファンも史上最強馬として挙げる~」みたいなことが書いてありますけど、そういった世代の大半はもうお墓の中に眠っています。

 牝馬日本ダービーを勝った馬は3頭しかいません。ヒサトモとクリフジとウオッカです。何より強調してもしきれないのは、クリフジとウオッカで64年も時間があいていることです。このこともまた、クリフジを異常な存在たらしめています。

 実は、日本中央競馬会発足前の競走馬で、もう一頭「激強」と呼べる馬がいます。それが次に述べるトキノミノルです。

 

トキノミノル

「幻の馬」という異名を持つことが唯一許される伝説の名馬です。馬主は、大映の社長だった永田雅一。ちなみに当初トキノミノルは「パーフェクト」という別馬名で登録されていました。その後改名されるんですが--当時はそういう縛りが緩かったのでしょうね--本当にパーフェクトな競走成績(10戦10勝)だったからすごいものです。

 皐月賞日本ダービーを制した二冠馬……だったのですが、日本ダービーを勝った17日後に、破傷風で急死してしまったのです。「幻の馬」といわれるゆえんは、そこにあります。何しろ大映が『幻の馬』(1955年)という映画まで作っちゃうんですから。中央競馬の土台と競馬人気の下地はトキノミノルが作ったと言っても過言ではありません。

 

ハクチカラ

 今や当たり前になった海外遠征のパイオニア的な馬です。そこが顕彰馬に選ばれた決定的理由なのですが、ダービーも天皇賞有馬記念も勝っていることが、見過ごされている気がします。ちなみにJRA公式サイトのキャッチコピーは「栗毛の国際派」であります。

 

シンザン

 戦後初の三冠馬であり、なおかつ「五冠馬」です。五冠とは、クラシック三冠プラス天皇賞有馬記念であります。いろいろな逸話があるので、各自で調べてみてください。「シンザンを超えろ」が、NCK(日本中央競馬会の旧略称)時代の合言葉でした。戦歴やレース映像を見ると、「馬が競馬を知っている」としか思えません。それくらいデカい存在です。ムチャクチャ長生きした馬で、その死は大きなニュースになりました。

 

ハイセイコー

 日本競馬史上最初のアイドルホースです。競馬に関心がない人でも知っている馬といえば、ハイセイコーオグリキャップでした。二頭とも地方競馬から中央競馬に殴り込みをかけた馬です。

 オグリキャップは、時代が近いので、存在感は薄らいでいませんが、ハイセイコーのほうは残念ながらかなり存在感が薄れています。ディープインパクトは、僕はディープインパクトのことが大好きなのですが、正直「作られた人気」という側面が強かったことを否定できません。

 ハイセイコー日本ダービーで倒したのがタケホープという馬で、この馬も相当な名馬です。ハイセイコーはぶっちゃけ人気先行です。タケホープタニノチカラのほうが強かったんでしょう。浅田次郎さんも、「どう考えてもタケホープのほうがハイセイコーより強かった」と言ってるくらいですから。

 でも、ハイセイコー自身はダービーを勝てませんでしたが、カツラノハイセイコというハイセイコーの子どもが、6年後の日本ダービーで優勝し、父の雪辱を果たしました。競馬が『ブラッド・スポーツ』たるゆえんであり、競馬のロマンの真髄であります。

 

トウショウボーイ

 いわゆる「TTG」のうちの一頭です。いまは「TTG」という略称だけ覚えてくださればけっこうです。テスコボーイという種牡馬の子どもで、一世代上のテスコガビーという名牝とともに、日本のスピード競馬の下地を作りました。

皐月賞は最も速い馬が勝つ」という格言に見事に当てはまる皐月賞馬でした。ダービーはクライムカイザーというヒットマン(「伏兵」と言うには人気しすぎなような……4番人気だったし)に不覚を取り、スピードが勝ちすぎて長距離の菊花賞も敗れてしまいます。しかし、4歳(現3歳)で暮れの有馬記念を勝つことができました。

 TTGのうちの一頭であるテンポイントとのライバル関係に関しては、いろいろな逸話があってここでは書き切れません。いわゆる当時別格の「八大競走」は2勝しかしていません。顕彰馬に選出された決定打は、種牡馬としての驚くべき活躍によるものでしょう。「驚くべき活躍」とは何かって? それは次の機会に述べることにしましょう。

 

(つづく)